花巻東(岩手)が15日、甲子園練習に臨んだ。今大会からユニホームを刷新。この日、世界的書道家の武田双雲が書き下ろした「花巻東」の文字入り新戦闘服に初めて身を包み、グラウンドの感触を確かめた。1年から4番に座る右の大砲、古城大翔(だいと)主将(3年)は打席でフルスイング。「大きい打球を打つ感覚を覚えておきたかったので、とにかく思い切り振りました」と、中堅フェンス手前への大きな打球に手応えを示した。
古城にとっても4季連続の甲子園。足を踏み入れた瞬間、7カ月前の景色がよみがえった。「フラッシュバックというか、懐かしさがありました」。昨夏は初戦で、同春センバツ準V智弁和歌山を破るも、2回戦で東洋大姫路(兵庫)に敗れて悔し涙をのんだ。古城は誰よりも最後まで涙を流し続けた。
新チームからは主将に就任。4度目の甲子園練習も、これまでとは全然ちがうものになった。「今までは先輩方についていく形でしたが、自分たちの代になって、甲子園を経験している自分らが中心にならなくてはいけないと思いました」と昨年以上に声をかけ、背中で示した。
気づけば最後のセンバツ。「たくさん経験させてもらった分の恩返しというか、結果でしか返せないと思うので、偉大な先輩たちが残してくれた結果を超えたいです」。4度目の甲子園と経験豊富だが、油断も慢心も一切ない。いつでも高みへと挑戦し続ける。それが、花巻東の戦士たちだ。【木村有優】
○…昨夏以来のマウンドを丁寧に確かめた。エース萬谷堅心(3年)は「やっぱりすごくいい場所で、早く試合がしたいと思わせられました」と話した。昨夏の甲子園では、初戦で完投するも、敗れた東洋大姫路戦は5回4失点(自責1)。「自分のピッチングができていなかったので、もう1度やってやろうという気持ちです」。萬谷にとってもリベンジのマウンドで、ひと冬を越えた成長を見せる。

