第98回選抜高校野球大会が開幕した。16年ぶり出場の帝京(東京)と、昨夏甲子園優勝の沖縄尚学との開幕戦に、スポーツ庁長官の河合純一氏(50)が始球式で花を添えた。

河合氏は元競泳選手。生まれつき左目の視力が無く、15歳で全盲になるも、92年バルセロナオリンピック大会から6大会連続でパラリンピックに出場した。

始球式ではエスコートされながら位置につき方向を確認。ベース上への見事な投球がキャッチャーミットに収まった。観客からはどよめきと、大きな拍手が送られた。終了後には、大会本部を通してコメントを発表した。

全文は以下の通り

30、40年ぶりに野球のボールを投げました。お客さんから暖かい拍手をいただき、ありがたかったです。やはり選手は声援の中で輝けると、私自身一番思っています。そういう舞台が高校野球にあって改めていいことだなと甲子園に来て感じました。

一生懸命打ち込めることがあるのは幸せであり、素晴らしいことだと思います。今の時代、楽しみ方がたくさんある中で、心と体と、仲間とつながっていけることを実感できるのはスポーツの良さだと思います。バットに当てた時の感触などはどんなにAIが進んでも経験できないこと。甲子園を初めて訪れて開会式の入場行進を見て、こんなに選手が声をかけあって行進しているんだとあの場所に立ったから感じられました。

スポーツは生で見るものだと思いましたし、今後も魅力として多くのみなさんに伝えていきたいと思います。

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