語り継がれる甲子園の名勝負がまた見られるかもしれない。03年センバツ準々決勝で延長15回引き分け再試合を演じた東洋大姫路(兵庫)と花咲徳栄(埼玉)が、初戦で激突。

現在に至るまで花咲徳栄を率いる岩井隆監督(56)は「あの試合は死闘というか、すべて出し尽くしました。これ以上、何も残っていなく終わったので。よく頑張ってくれた」と実感を込めて語るほど目に焼き付いている。23年後に訪れた再戦の機会。「あのときは33歳。長くやらせてもらってるからこそ、こういう機会をいただけたんだなと感謝したい」とかみしめた。

当時テレビで観たという東洋大姫路・岡田龍生監督(64)は「(以前指揮した)履正社の時からも含めて、岩井先生と試合させてもらうの初めて。投打ともにレベル高いなと、なかなか攻略しようかなという感じですね。1番から9番まで非常にレベル高い打力という印象です」と相手の印象を語った。チームは昨年のセンバツを経験した伏見翔一外野手や渡辺裕太内野手(3年)を中心とした打線の奮起に期待し「経験値がある伏見とか渡辺とか、打線で頑張ってほしいと思うし、あとはピッチャーがどれだけみんな頑張ってくれるかと思います」と展望した。

一方の花咲徳栄は投げては最速145キロ右腕・黒川凌大(3年)を擁し、打っては長打力が光る強力打線が売り。準優勝を果たした昨秋の関東大会では4試合で計32得点を挙げ、投手力に定評のある山梨学院からも5点を奪った。攻守で充実した陣容に、岩井監督は「(キーマンは)うちはもう全員です。全員が頑張る。今まではどういう試合をしようとか、いろいろコンディショニングとか考えていましたが、甲子園の中にまた入ってみて、改めて思うことは思い切ってやらせたいなと。開き直って元気よく思いっきりやってもらいたい」と決戦へ送り出す。前回は東洋大姫路にサヨナラ負けを喫し、涙をのんだ。23年越しのリベンジを期す。