<高校野球三重大会:伊勢工9-5津西>◇29日◇決勝

 伊勢工が23年ぶり2度目の甲子園を決めた。津西を下し、三浦英敏監督(41)が主将として出場した88年以来の甲子園だ。エースの中川誠也投手(3年)が粘りの投球で完投。打っては4番として8回にダメ押しの本塁打を放つ活躍に「序盤は高めの球が多かったが、後半は修正できた。ナインの守備を信頼して投げた。本塁打はうれしかった」と笑みを見せた。三浦監督の左手には1人娘が書いてくれた「勝てると信じれば必ず勝つ」の文字。この言葉を信じてつかみ取ったノーシードからの甲子園切符だった。

 ◆伊勢工

 1896年(明29)創立の県立校。機械科、建築科、電気科があり、生徒数は550人(うち女子は18人)。野球部は1958年(昭33)創部、部員数55人。甲子園出場は春はなし、夏は2度目。所在地は伊勢市神久2の7の18。落合英次校長。

 ◆Vへの足跡◆2回戦3-0伊賀白鳳3回戦6-0亀山4回戦7-0川越準々決勝2-1三重準決勝5-3四日市決勝9-5津西