<高校野球静岡大会:常葉学園菊川3-2伊東商>◇20日◇2回戦◇掛川球場
第1シードの常葉学園菊川は、伊東商に競り勝った。1回に本盗を決められ先制されたものの、直後に逆転。同点の6回に5番大西優輝内野手(3年)の適時打で勝ち越した。
常葉菊川が東海王者の底力を見せた。追いつかれた直後の6回裏だ。1死二塁から大西が初球のカーブをすくい上げる。左前にしぶとく落ちる一打で勝ち越し点をもたらした。「ボール球に手を出した。落ちて良かった」と照れ笑い。「勝てばいい」という言葉が、この一戦を物語っていた。
夏の初戦で強烈な先制パンチを食らった。1回2死一、三塁から本盗を決められた。三塁を守る大西は「あるかな、と思って言ったけど、声援がすごくて届かなかった」という。先発の渡辺竜正投手(3年)は腕が振れず、本盗の際も焦って暴投するなど極度の緊張状態。打線も両翼92メートルと狭い掛川球場で本塁打を意識するあまり、24アウト中14個を飛球で献上した。センバツで16強に入り、その後の公式戦で7連勝したチームでものまれかけた夏の空気。森下知幸監督(52)は「思う通りにいくわけがない」と気を引き締めた。
もっとも大西は「もっといい試合ができる」と、1試合経験しての上積みを強調した。昨秋も県内で2度の敗戦を糧に甲子園出場を果たしたナイン。この日の成果は、23日の3回戦清水桜が丘戦で明らかになる。【石原正二郎】

