<高校野球静岡大会:横須賀7-2伊豆中央>◇24日◇4回戦◇浜松球場
横須賀が初の8強入りを果たした。雨により試合前ノックを終えてから開始までおよそ1時間かかったが、1回表に3番名倉万次郎外野手(3年)の左中間三塁打で先制すると、打者12人で7点。追加点は奪えなかったが、後藤黛(だい)投手(2年)が伊豆中央の反撃を2点に抑え逃げ切った。
名倉は高めのスライダーを狙い打ちすると、ぬかるんだグラウンドをものともせず一気に三塁まで駆け抜けた。「一塁を回ったときから三塁まで行こうと思っていた」。スライディングし手をたたきながら立ち上がると、三塁側ベンチに向かってポーズ。鈴木彰洋監督(36)は「三塁打が大きかった。勢いに乗れた」と納得の表情だった。
午後0時14分。ノックを終えた両チームがベンチ前に並んだときに、雨脚が強くなり開始が見送られた。同1時ごろから小降りとなり1時10分に開始。名倉は「ブルペンで話したりストレッチしたり」とリラックスして過ごしていたという。気持ちを上げすぎて空回りすることを避けるため、実行が正式決定するまではアイドリングだった。
幕末の英雄同様に名倉が大活躍だ。1回戦の島田商戦で延長10回にダメ押し2ラン、3回戦の藤枝明誠戦でも反撃、決勝点のきっかけとなった。「兄は2回戦敗退でした」。勝海舟から名付けられた4歳上の海舟さん(22)からは「さすがオレの弟」と褒められたという。ジョン万次郎から名付けられた弟は4回にも安打を放つなど好調が続いている。
5回終了時に他会場の結果がアナウンスされた。「東海大翔洋5-2常葉学園橘」。ベンチでは「次はショウヨウとだ」と話していたという。昨秋県大会1回戦で0-6で敗れた相手との再戦となる。鈴木監督は「燃えてきました」とリベンジ宣言。「これっきり」どころか、横須賀はどこまでも勝ち進んでいきそうな勢いがある。【加納慎也】

