<全国高校野球選手権:二松学舎大付7-5海星>◇15日◇2回戦

 頼れるのは、やっぱり3年生だった。2年生主体の海星(長崎)が序盤に失点を重ね二松学舎大付(東東京)に敗れた。それでも、試合中盤から登場した3年生の活躍で5点差から一時は1点差まで迫る接戦に持ち込み4万人の観衆を沸かせた。これで今大会の九州、山口勢は3連敗。1勝6敗と元気がない。

 若い海星が甲子園の雰囲気にのみ込まれてしまった。スタメン6人が1、2年生。初回、三塁の平湯が3失点のきっかけとなる一塁悪送球。二塁手も失策し、攻撃でもけん制死にバント失敗とミスを重ね、点差は広がるばかりだった。

 3回の守りから3年の原田主将が三塁に入り内野陣が落ち着いた。4回途中、6失点の2年生石場から3年生エース吉田に継投。吉田は「ここで緊張したらもったいない。抑えるぞ!

 という強い気持ちを背中で見せました」と最速145キロで力の投球を続け、残りイニングを1失点にまとめた。5回には3番峯脇、代打小川とここでも3年生が適時打を放ち打者10人で4点。この時は1点差にまで詰め寄った。

 加藤慶二監督(40)も「3年生が流れを持ってきた。高校生の持っている可能性ってすごいなと思いました」と驚く。ずっとサポート役だった3年生たちが最後の最後で輝いた。

 2年生4番平湯は「3年生の意地、尊敬します。来年は自分が中心となって戻ってきたい」と目を腫らした。中学時代リトルシニアの日本代表、高校通算19本、県大会でも2本塁打を放ち期待されたが4打数無安打。「直球にタイミングは合っていたがとらえきれなかった。腰は言い訳にはしたくない」と話すが6月中旬から腰を痛め、背筋が伸ばせずフルスイングできず差し込まれていた。平湯は甲子園の砂は持ち帰らなかった。来年は自分たちが、輝く3年生となって聖地に戻ってくる。【石橋隆雄】