<高校野球岩手大会:久慈1-0久慈東>◇17日◇4回戦
79年甲子園出場の古豪が、シード校を退けた。久慈が、同じ市内のライバルで第3シードの久慈東に1-0で勝利。エース右腕の柏崎良平(3年)が3安打完封した。今大会注目の速球派右腕・中村智哉(3年)との投手戦を制し、6年ぶりの8強入りを果たした。第2シードの福岡を下した盛岡大付、2連覇を目指す花巻東などベスト8が出そろった。
「自信」。柏崎は帽子のツバに書いていた。9回2死三塁、一打同点の場面で、この2文字を見つめた。「自信を持って、気持ちで投げました」。8番打者を遊ゴロに仕留め、試合終了。北沢将捕手(3年)に向けてガッツポーズを繰り出した。130キロ直球と90キロ台のカーブで凡打の山を築き、被安打は3本だけ。「ピンチの時、周りが声をかけてくれた」とチームメートに感謝していた。
5月10日の久慈地区代表決定戦でも、2-1でサヨナラ勝ち。実力では上回ったはずが、久慈東は今春の県大会3位で東北大会に出場。同2回戦敗退の久慈は影が薄かった。「同じ地区にいい投手がたくさんいる。負けたくない」と柏崎。この日は最速141キロ右腕の中村に投げ勝った。田村宏光監督(40)は「柏崎がよく投げた。タイミングを外す投球ができていた」と振り返った。
女房役の北沢が好リードした。2回と3回に2死満塁のピンチを招いたが、低めへの配球でしのいだ。中学1年の春に父親を亡くし、新聞配達をしながら練習を続けてきた。「いろんな人に支えられた。お世話になった方々に感謝したい」。甲子園まであと3勝。柏崎と北沢のバッテリーが、29年ぶりの夢をかなえる。【柴田寛人】

