<高校野球福岡大会>◇4日◇1回戦

 学校創立7年目の輝翔館(きしょうかん)中教校が久留米高専を7-2で破り、初めて初戦を突破した。07、08年は黒木高との連合チームで出場。単独出場では2度目の夏で、福岡・黒木町出身の女優黒木瞳が作詞を手がけた校歌を初めて歌った。

 梅雨空に向かって大きな声を張り上げた。輝翔館中教校の校歌が、夏の大会で響き渡った。「やっと校歌を歌えました」と木原一也主将(3年)は顔をほころばせた。

 校歌を作ってくれた同郷出身の「恩人」にようやくうれしい知らせを届けることができた。学校がある黒木町出身の黒木が作詞を趣味としていることを知った学校関係者が、04年の創立時に「校歌の歌詞を作ってくれませんか」と依頼すると「郷土のために役立つなら」と、無償で歌詞を提供してくれた。さらに作曲は「ビリー山口」こと上條恒彦が手がけ、豪華な楽曲になった。

 「自分を信じて輝くこと」。校歌にあるように、ナインは自分たちの力を信じて勝利をつかんだ。守備の乱れを逃さず2回に4点を先制。3回にも2番妻夫木一志(3年)の右前適時打などで3点を追加、6月の練習試合で敗れた相手にリベンジした。「1回で4点取れるなんてびっくり」と創部からチームを率いてきた大淵信幸監督は目を見張った。

 中高一貫のため、中学生とグラウンドを共用しなくてはならず、グラウンドの練習時間は毎日1時間程度。自宅での自主練習などでカバーした。次はシード校筑陽学園に、思い切りぶつかる。【前田泰子】