<高校野球山梨大会>◇25日◇決勝

 日川が富士学苑を4-3で下し、甲子園出場を決めた。日川のエース古屋佳樹投手(3年)が、投打にわたる活躍で30年ぶりの甲子園を導いた。2回1死二、三塁で、左中間を破る先制の2点適時二塁打。「あれで自分を楽にできた」と振り返る。最速125キロながら右横手からのスライダーをまじえ凡打の山を築いた。終盤には変化球を増やす配球も生きて、富士学苑の追撃をかわした。準決勝の日大明誠戦では延長15回、207球を投げ抜いた。この日は121球を投げ、2日間で計328球。24日約20分、水風呂に入り、疲れを取った効果が出た。日川の甲子園は、池谷公雄監督(48)が主将だった80年以来となる。純白のユニホームが30年ぶりに晴れ舞台を踏む。