阪神鳥谷敬内野手(36)が8日、DeNA18回戦(甲子園)でプロ野球史上50人目の通算2000安打を達成した。2回1死一塁、DeNA井納から右中間を破る二塁打を放った。14年目での到達は日本人ではプロ野球最速タイ。

 藤田平氏(83年に球団初の2000安打) 入団当時から左方向に打つ技術は高かった。不振に苦しんだ昨年は引っ張る意識が強すぎて、打撃全体が崩れていった。でも今年は一昨年までの意識で打席に入れているから、必然の結果として打率が残せている。

 吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家) 新人だった1年目の沖縄キャンプで指導した際は未熟でした。二塁寄りには強いが、三遊間方向に難があった。それを克服し、自らカベを乗り越えた。遊撃の守備だけなら私の方がうまいだろうが、攻守の総合力では、鳥谷が「阪神でNO・1の内野手」にのし上がったと言っても過言ではない。

 中西太氏(日刊スポーツ評論家) 打って、守って、走れて、そして、選べる。今年はレギュラーポジションから三塁転向で危機感にさらされた。グラブさばきはいいが、最初は打球の強弱に戸惑っていたが、それに慣れてくると打ちだした。