西武金子一輝内野手が、プロ5年目で初安打となる初本塁打を放った。

 プロ初打席となった7回は、代打で加治屋に空振り三振。4点を追う9回先頭で再び打席が回ってきた。ソフトバンク森の初球、高め149キロを振り抜き、左翼席最前列へ放り込んだ。

 「まさか入るとは」と、自分でも驚いた。ボールはファンの好意で手元に戻ってきた。「やはり、父と母に渡したいです」と口元をほころばせた。ただ、最後は「自分は1発を打つバッターではありません。今まで積み上げたバッティングをし続けるだけ。1本、ヒットを打っただけだと思うようにします。とにかく、ヒットをたくさん打てるバッターになりたい」と、本塁打にも浮かれることなく話した。

 辻監督は「積極的に振った結果だね。1打席も三振したけど、雰囲気はあったので、(9回も)代打よりも、もう1回打たせようという気になった。自信にして欲しい。またチャンスはあるでしょう」と、敗戦の中にも明るい話題を喜んでいた。