プロ2試合目の先発マウンドに上がった西武今井達也投手が初黒星を喫した。

 3回、雨でぬかるむマウンドで制球に苦しみ、3四球を出した。2死満塁を招き、井上に右越えへ逆転の満塁本塁打を打たれた。4回は3者凡退と立ち直ったが、5回表終了後に降雨コールド負け。4回3安打4失点だった。

 2回終了後あたりから雨脚が強まり、計3度の中断。マウンドに何度も土が入れられた。「土がついて、スパイクの歯が出ず、止めるのが効かなかった」という悪条件で投げざるをえなかった。もっとも「雨は分かっていたこと。対応力不足です」と、言い訳にはしなかった。

 本塁打は、井上に8球、直球を続け、最後に外の高めに浮いた球を捉えられた。「一番、手が伸びて、飛ぶ位置にいってしまった。甘い球を逃してくれない。スタンドまで運ぶのは一流の選手だと思いました」と振り返った。

 消化不良で終わったが「うちの打線だったら、まだまだ逆転の可能性があった。自分の責任です。勉強になりました。同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と反省の言葉を並べた。

 辻監督は「条件が悪すぎ。下が柔らかくて、四球が3つ。ホームランもあったけど、よく投げたと思う」と評価した。

 直球を続けた末に1発を打たれたことには「高い分(打たれた)。あれがライトフライなら、おお、と思うところ。打たれたから、1球ぐらい変化球を投げればと思われるかもしれないけど。厳しいところを攻めて、押し出しで1点なら、まだよかった。井上はパワーある選手。ひとつ間違えればホームランになる。今後に生かしてくれたらいい。良い勉強になったと思う」と話した。