ロッテが、8月に国内FA権を取得した広島丸佳浩外野手(29)の調査に乗り出していることが12日、分かった。オフに権利を行使した場合は、複数年の大型契約を用意して今季39本塁打の大砲獲得に名乗りを上げる方針だ。

ここまでのチーム78本塁打は12球団最少。4番井上が球団では日本人5年ぶりの20発をクリアするなど開花したが、井口監督は打線の適時打不足を何度も嘆いてきた。1試合を残し、既に2年連続の80敗と、5位が確定している。97打点の勝負強さに加え、外野手というポジションも補強ポイントに合致。攻守に魅力的な人材と見ている。

今年は球団経営が黒字化する見込みで、ロッテ本社もバックアップの姿勢を見せており、資金面も心強い。何より丸は千葉・勝浦市出身の“地元選手”でもある。FA宣言すれば争奪戦は必至だが、千葉で育ったスターとともに、井口ロッテ2年目を盛り上げたい。