楽天今江年晶内野手(35)が右目の不調を訴え、キャンプインを遅らせる。

29日に楽天生命パーク宮城で練習を行った後、仙台市の病院で「右眼球中心性漿液(しょうえき)性脈絡網膜症」と診断された。蒔田トレーナーは「原因は不明だが、見え方が普段と違う、見えづらいとのことだった」と説明。全治も未定とした。30日に久米島入りしたチームに姿はなく、仙台に残って経過を観察しながら合流のタイミングを計っていく。

楽天移籍後最初のシーズンとなった16年、キャンプ直前の1月28日に左ヒラメ筋を痛めて出遅れた苦い経験を踏まえ「毎年、自主トレの時に思い出す。まず健康じゃないとダメ」とコンディションには細心の注意を払ってトレーニングを続けてきた。和製大砲候補の内田らと三塁の定位置争いに意欲を燃やしていただけに、無念の離脱となった。

◆中心性漿液性脈絡網膜症 光を感じる神経の膜である網膜の中で、最も視力に関係する部分(黄斑)に網膜剥離が発生する病気。30~50代の働き盛りの男性に多くみられ、片方の目に発症することが多い。視力低下は軽いケースがほとんどで、良好な経過をたどって自然に治ることが多い。原因は不明で、ストレスが悪い影響を与えるともいわれている。