オリックスは育成重視のドラフトとなった。東邦・石川昂弥内野手(3年)を指名も、3球団競合の末に福良GMが外し、外れ1位でJFE西日本・河野竜生投手(21=鳴門)を選ぶも、日本ハムと競合で西村監督が外した。外れ外れ1位で最速149キロ左腕の興南・宮城の交渉権獲得。高校生投手の1位指名は08年の甲斐拓哉(東海大付第三)以来11年ぶりとなった。

西村監督は1年夏から甲子園を知る左腕について、「将来性のある素晴らしい投手を取れた。直球とスライダーがいいと聞いている。最初から臆せずに気楽にやってほしい」と笑顔。福良GMは「高校生左腕で一番いいのをとれたのは大きい」と語った。ドラフト2位は強肩強打の大型内野手、駿河総合・紅林弘太郎内野手(3年)を指名した。

ドラフト4位で指名したU18日本代表の本格派右腕、津田学園・前佑囲斗投手(3年)を含め、5人中高校生3人の支配下に、球団史上最多の育成8人を指名した。福良GMは「(育成を)多く取ろうと思っていた。(長期的に)育てていかないと」と説明。西村監督は「どうやってしっかり育てていくか。フロント、現場が1つになっていかないといけない」と力を込めた。