ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す巨人山口俊投手(32)が「喝!」回避を来季の目標に掲げた。

9日、都内で小林とともに最優秀バッテリー賞の表彰式に出席。選考委員の張本勲氏から「行ったってせいぜい10勝までですよ。野手はまず無理」と辛口エールを送られると「張本さんにまさか10勝って言っていただけるとは思ってなかった」と感謝。すぐに「5勝!」と下方修正の突っ込みが入ったが「来年『喝!』言われないように頑張ります。厳しい言葉をかけていただいた方が、僕のことを知ってるんだと思える」と力に変える覚悟だ。

すでにレンジャーズをはじめ複数球団が本格調査を進めている。「どうあがこうと何もできない。最終的な結果を待つだけ。向こうに行こうが、残留させてもらおうが、来シーズンに向けてチームの力になるために今どうするかだけ」と考える。渡米して直接交渉する予定はなく、来季を戦い貫く体づくりに没頭する。

15勝を挙げた全試合でバッテリーを組んだ小林には「ランナー三塁でも安心してフォークを投げられる」と感謝。直球とフォークの精度が大リーグでの成功のカギ。米国でも自らの投球を貫き、脱「喝!」をつかみ取りたい。【前田祐輔】