【ホノルル14日(日本時間15日)=為田聡史】巨人坂本勇人内野手が31歳の誓いを立てた。米ハワイで誕生日を迎えた。5年ぶりの優勝旅行に「楽しいですよ。久しぶりに楽しい」と満喫。来季を2000安打達成と主将としての初日本一で“坂本イヤー”にする。

通算2000安打まで、あと116本に迫る。レギュラーに定着した08年から12年連続でシーズン120安打以上をマークしており、来季中の達成は確実。7月13日までに到達すれば68年榎本喜八(東京)の最年少記録を更新する。「ケガさえしなければ打てる数字だと思うので、まずはケガをしないように1年間、1軍で戦えるように」と記録は意識せず大台まで着実に進む。

選出が確実視されている東京五輪を挟む、特殊なシーズンもリーグ連覇が大前提の目標となる。「五輪に選ばれるためには前半戦がすごく大事。自分自身いいスタート切られるように頑張ります」と序盤戦を重要視。五輪後は再びペナントレースに集中し「2連覇というのは難しいことだと思う。まずはその目標を達成できるように」と話した。

来年の米ハワイで主将を引き継ぐことが最終目標になる。今オフに退任を申し出たが原監督から「日本一になってから」と待ったがかかった。プロ14年を迎える1年に「たぶん折り返し。13年やったから、もうそんな長くはできない。ラストスパートかけるようなつもりで頑張っていきます」。日本最速、世界一、日本一、目の前に称号を奪いに行く。

◆巨人の主将 初代は1935年(昭10)の二出川延明。15年に就任した坂本は来季が6年目となり、阿部慎之助の8年、中尾碩志の7年に次ぐ歴代3番目の長さ。61年藤尾茂、71年長嶋茂雄が日本シリーズ優勝の年で退任している。