日本ハム堀瑞輝投手(21)が、南国トレ効果で「勝利の方程式」入りを目指す。20日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った。今月上旬に米ハワイで宮西、加藤と走り込みを中心にトレーニングに励んだことを振り返り「暑くてキツかったです。量的にも走り続けることが多かった」とボールを握る暇がないほど、体を追い込んだ。

寒空の下、日焼けした肌と金色のメッシュを入れたパーマヘアーで現れた。玉井ら先輩からイジられながら、ポール間走で汗を流した。室内練習場のブルペンでは、約1カ月ぶりにブルペンで立ち投げを敢行。「来年は開幕が(3月20日と)早いので、ちょっとずつ(投げる強度を)上げていきたい」と見据えた。

頼もしい先輩たちと土台づくりを行った。宮西、加藤の両左腕とハワイの公園を拠点にランメニューに取り組んだ。メニューを作成した宮西にジャンケンで負けると、走る本数が追加され「めっちゃ負けました…」と恨み節。18日の帰国後、ハードな練習をこなした証しとして体重3キロ減の79キロに衝撃を受けたという。

今季は新戦術「ショートスターター」で奮闘。先発不足を補う重要な役割を全うし、契約更改の場で来季はリリーフを志願した。「どうなるかは分かりませんが、自分の思いは伝えました」。21日からは帰省先の広島で、筋肉量アップへウエートメニューをこなしていく。4年目のシーズンをにらみ、鍛錬を積む。【田中彩友美】