山賊打線に新鋭が出現した。プロ5年目で投手から野手転向2年目の西武川越誠司外野手が“1軍1号”を放った。

今季初対外試合となったロッテとの練習試合(春野)に9番左翼でスタメン出場。同点の4回2死二塁、種市の142キロ直球を右中間席への勝ち越し弾を決めた。「直球をしっかりとフルスイングするという気持ちで打席に入った」と豪快に振り抜いた一打を振り返った。

高校、大学時代は二刀流で名をはせた。投手としてプロ入りし、3年目までにイースタン・リーグ40試合に登板。18年のみやざきフェニックスリーグから外野手に本格転向した。昨オフに参戦した台湾のウインターリーグで結果を残し、今季は初めてA班(1軍)メンバーとしてキャンプイン。大リーグのレッズに移籍した秋山の穴を埋める外野手争いに名乗りを上げ、辻監督も「ナイスホームラン。いい競争ができている」と評価した。

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◆川越誠司 かわごえ・せいじ。1993年(平5)6月30日、北海道札幌市生まれ。北海では3年春にセンバツ出場。北海学園大を経て、15年ドラフト2位で西武入団。1軍での登板はなく、19年から野手転向。昨季は2軍で93試合に出場して8本塁打、34打点、打率2割1分4厘。174センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸640万円