日本ハム栗山英樹監督(58)が16日、お勧めの“お家時間”の過ごし方を紹介した。札幌市内の球団事務所と、同監督が生活の拠点を置く北海道栗山町の「栗の樹ファーム」(一般には閉鎖中)をオンラインでつなぎ取材に応対。自然との対話や読書、古い映像を見返すことなど、新型コロナウイルスの感染予防から自宅での時間が増える中、生活のヒントを打ち明けた。

夜間は0度近くまで気温が下がる日もあるが、ようやく種をまいた草木が芽吹いてきた。「自然と接していると命を感じる。生きていると実感して、頑張らないとと思う」と笑顔。植物を育てることは「命の在り方、成長の時間、すごく勉強になる」と話す。

趣味の読書は、本棚に30冊ほどある推薦図書の中から、大人向けに「人間 この未知なるもの」(アレキシス・カレル著)と「座右の著」という「葉隠入門」(三島由紀夫著)の2冊を紹介。「本というのは頭の中の食事。3日食べなかったら飢え死にしちゃうよ? 10分でもプラスになれば、それでいい」。夜には、古い野球関連の映像を鑑賞して過ごしているという。

「時間の進み方を意識しないと(自分が)変われないと気が付いた」。“お家時間”を生かすも、殺すも、自分次第だ。【中島宙恵】

○…札幌市内で自宅待機中の木田投手コーチが、球団を通じて“お絵描きのススメ”を説いた。「絵は下手で車も描けない。デッサン力が低いので」と謙遜するが、特技は似顔絵を描くことで、球界きっての“画伯”として知られる。新型コロナウイルスの影響で外出自粛が叫ばれる中「家族の似顔絵を描くのは、いいかもしれない」と提案した。

○…栗山監督が、16日に誕生日を迎えた主将の西川へ「チームのために何が何でも勝つという姿を見ている。絶対的に信頼している」と話した。例年なら球場で多くのファンに祝ってもらえる選手たち。「何か違う誕生日を過ごして、自分たちが、いかに幸せだったか彼も思ってくれているはず。こういう状況だけど、いい1日にして欲しい」と願った。