オリックス福田周平内野手(27)が22日、京セラドーム大阪での自主練習後、オンライン取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で開幕延期が続く中、自身の現状について「先が見えない状況で、どこに(照準を)合わせばいいのか難しかった。少しずつ状態は上がっている。しっかり(動作の)確認作業をしていくという感じです」と語った。

現在の自主練習期間はシーズン完走を見据えて筋力トレーニングに励んでいる。「パワーアップというよりは、オフシーズンでつけた筋力を維持している状態。どの場面でも体の強さは大切になる。出力を高めるトレーニングに意識を置いています。体力もつけていかないといけない」。体重は以前と変わらず67キロながら、「全体的に服のサイズをアップをしました。ピッタリと着るのが好きだったけど、ゆったりしたものが着たいと思い始めました」と成果を感じている。

さらにボディーとともに頭脳の準備として、就寝前の「イメトレ」をしていることも明かした。「イメージトレーニングは何回でもできる。100打席も、200打席もできるので。(開幕まで)少ない実戦機会になるので家に帰ってから、もう1度打席に立つ。球場の雰囲気も、実際に分かるので」。

昨季は135試合に出場して打率2割5分、出塁率3割4分2厘をマークした。二塁のレギュラーに定着し、1番打者としてチーム最多の92試合に先発。リーグ2位タイの30盗塁も記録し、チームを先導した。今季、打線の中核には吉田正や新助っ人のアダム・ジョーンズが座ると見込まれ、1、2番打者の出塁がペナントレースの鍵となる。「出塁率4割」の目標を立てる福田がチームを引っ張っていく。【真柴健】