<社会人野球オープン戦:ホンダ-東海大>◇25日◇ホンダグラウンド

ドラフト上位候補の155キロ右腕、東海大・小郷賢人投手(4年=関西)が右肘痛から復活登板した。

ホンダとのオープン戦(ホンダグラウンド)に8回から登板。先頭を得意のスライダーで三振に取ると、1回1安打2三振、無失点に抑えた。最速はスカウト計測で151キロだった。昨春リーグ戦後に右肘痛を発症。昨年6月16日、全日本大学野球選手権準決勝、佛教大戦以来となる対外試合に「楽しかったです」と笑顔を見せた。昨年12月にPRP注射を受けリハビリを続けていた。

兄裕哉外野手(楽天)の存在が支えだった。小さい頃から兄の方が好成績を残していたが「家族が寝てからも兄は練習をしていた」。努力をすれば結果が出ると教えてくれた。リハビリ中、テークバックを小さくするフォームに修正。制球力を上げた。「ドラフトは兄より上の順位(7位)で指名されたい」。秋にアピールし、尊敬する兄を超える。【保坂淑子】