今秋ドラフト上位候補の亜大・内間拓馬投手(4年=宜野座)が27日、巨人3軍とのオープン戦に先発した。8球団のスカウトの前で5回まで無安打。6回1死から内野安打を打たれたが、次打者を得意のスライダーで併殺に打ち取った。奪三振6、最速タイの150キロで6回無失点も「今日は変化球中心で打たせてとりました」と冷静だった。

昨春リーグ戦前、野球についての日々の思いや考えを記す「野球ノート」の表紙に初めて「柱」と書いた。開幕投手を務め、大学ジャパンにも選ばれたが、大舞台の重圧に勝てず、秋のリーグ戦は1勝2敗。ノートの文字をそっと消した。

今春、生田勉監督(54)の「内間はチームの柱に育てる」という言葉が内間を変えた。「打たせてとる投球で戦う」と考え方を変えた。1イニング1桁の球数を目標に掲げ、安定した投球を手に入れた。

今夏、ノートの表紙に自信を込め「柱」と書いた。心身ともに強くなったエースとして、秋へ力強く踏み出した。【保坂淑子】