最速144キロ左腕の大体大・杉本壮志投手(3年=日本航空石川)が9回3失点完投で勝利に貢献した。

序盤から走者を出したが要所を締めて投げた。速球を低めに制球し、チェンジアップで空を切らせるのが持ち味だ。1点リードの8回に2点適時打を浴びて逆転されたが、その直後、打線が7得点を挙げて試合を決めた。杉本は「9回を3失点に抑えられて、次の投球につながる。最少失点で抑えられた」と話した。チームの大黒柱で、今春は4勝目だ。中野和彦監督(62)も「杉本に頑張ってもらっている。ウチのエース。走者を出しても簡単に二塁に走らせないけん制がうまいし、低めに丁寧に投げてくれる」と信頼を寄せた。