日本ハム浅間大基外野手(24)が、プロ入り初の2試合連発弾だ。

19日、ソフトバンク11回戦(ペイペイドーム)の4-4の8回、一時勝ち越しとなる右越え2号ソロを放った。6回には横浜高の同期で入団も同期の高浜祐仁内野手(24)が3号3ラン。“横高アベック弾”で鷹を土俵際まで追い詰めたが、最終回に追いつかれ、チームは今季6度目の引き分けに終わった。

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前夜の勢いそのままに、快音を響かせた。4-4の8回。浅間が一時勝ち越し弾を放った。2死から板東の137キロのフォークをすくい上げ、右翼席に放り込む2号ソロ。1打席目から3打席連続三振とリズムを崩していたが、会心の一打に「気持ちの面でうまく持っていけた。ダメだった前半から後半に修正できたのは成長」とうなずいた。

興奮冷めやらない一撃で、一時はリードを奪った。プロ7年目にして初の2試合連発。4点ビハインドの7回には横浜高の同期で入団も同じ14年の同期、高浜も「自分でも予想できないバッティングができた」という反撃の左越え3号3ランを放っていた。

高校野球ファン垂ぜんの“横高コンビ”がアベック弾だ。プロ入り前の13年には桐光学園・松井(現楽天)相手にアーチ共演をしていたが、プロでは初。浅間がルーキーイヤーに鮮烈デビューを飾り、高浜が後れを取る形になったが、今季はともに1軍で存在感を示している。浅間は「自分の中では2人で打てたらいいなと思っていたんですけど、いざ実現すると何ともいえない感情。ハマは育成になったり、お互い順調にきていない。1軍で2人で活躍できたのは自信になる」と感慨深げに浸った。

チームは今季6度目の引き分けに終わったが、2試合連続で2本塁打が出た。開幕当初は12球団で唯一、本塁打が出ない時期があっただけに、遅ればせながら上昇気配を漂わせている。栗山監督は「追いつける感じにはなってきた。これが、なかなかなかったので。ただ、勝ち切らないといけない。ごめんな」と振り返ったが。粘り強く反攻の芽を伸ばしていく。【田中彩友美】

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