全セの広島森下暢仁投手(23)が、先発投手部門のファン投票1位で初出場を決めた「マイナビオールスターゲーム2021」の独占手記を日刊スポーツに寄せた。第2戦に登板予定。東京五輪の侍ジャパンにも選出されている最速156キロ右腕が、初めての球宴でどんな投球を披露するのか。直前の胸中を明かした。

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去年はオールスターがなかったので、今年は出たいという思いはありました。その中でこうやってファンの方に評価していただいたのは本当にうれしく思っています。球界を代表する、いろんな人たちと話せるというか、交流できるのは本当にすごく楽しみです。個人的に注目していたのは「ホームラン競争」。オールスターといえば「ホームラン競争」みたいなところはありますね。

セ・リーグでは明大の3学年先輩の中日柳さん、DeNA佐野さんと大学以来久々にチームメートとなりますし、久しぶりに話せることもすごく楽しみにしていました。柳さんは今季三振をたくさん取っていますし、チームの中心としてやられている。自分もそういうところを見習っていかないといけないかなと思っています。パ・リーグでは、大分商の先輩にあたる西武の源田さんとは年齢も結構離れてはいるんですけど、こうやって高校の先輩と対戦できるというのなかなかないので、すごく楽しみですし、高校のOBの方とかも試合を見られていると思うので、そういう方たちにも楽しんでもらえたらと思います。パ・リーグの打者の方はすごい人たちばっかりなので、いろんな人と対戦するのが楽しみです。

前半戦の収穫については、(自身で)一時期借金を作っていたんですけど、そのまま悪くならずに、負け越さずにやってこれたというのはよかったのかなと思います。ゲームをつくる部分ではできたところもあれば、できなかったところもあるので、そういうところの反省ができたところですね。最近ずっと課題だった初回の入りだったり、立ち上がりがあんまりよくなかったので、そこを考えながら、またこれから修正していけたらなと思っています。直球と変化球のばらつきも結構あったので、そこをもう1度考えてやっていきたいです。

これまで球宴に出場された先輩にいろいろアドバイスをいただいたんですけど、投手は基本的にストレートを投げているイメージがある。(大瀬良)大地さんも「直球勝負だった」と言っていたので…、頑張りたいと思います(笑い)。あとは自分のコンディションと、疲れだったりを感じながらやります。僕が投げるのは1、2イニングだと思いますけど、3人で終わって帰ってこれたらいいです。しっかり全イニング3人で抑えて…、やっぱり1つ三振取れたらいいなと思います(笑い)。(広島東洋カープ投手)