全パのロッテ佐々木千隼投手(27)が、初出場で持ち味を存分に見せた。

7回に4番手で登板。球宴で7打席連続安打中の阪神近本を初球で一塁ゴロに打ち取った。1番の巨人坂本は独特の緩いスライダーで空振り三振に。2番の阪神佐藤輝も114キロのスライダーで中飛に打ち取った。試合中、広報を通じて「独特の雰囲気でしたけど楽しんで投げられたと思います」とコメントを寄せた。

プロ5年目の今季はリリーフでここまで31試合に登板し、4勝12ホールド1セーブと、飛躍の1年になった。前日には「僕が直球勝負をしてしまうと、いつまでたっても1イニングが終わらなくなってしまうと思います」と冗談交じりのコメントをしたが、いつも通りの緩急で3者凡退。1イニング7球は、今季の自身最少タイ。佐々木千隼の真骨頂だった。【金子真仁】