巨人のワッショイ野球を引き立てるだけで、今季最長の6連敗を喫した。先発の小笠原慎之介投手が初回に巨人坂本に先制弾を許すなど、2被弾を含む4失点で4回降板。打線も、5回1死まで完全に抑えられていた巨人先発戸郷から2点を奪うのが精いっぱいだった。

後半戦再開後、3試合で5得点。与田剛監督は「打線の調子が悪いと(先発投手は)打たれたくない、点を取られたくないと勇気がなくなってくる」と、3試合連続で初回失点の柳、ロドリゲスら先発陣を擁護した。

この日は19年以来、約2年ぶりにベテラン大野奨に先発マスクを任せた。また高橋周平内野手の打順を下げ、球界現役最年長の福留孝介外野手を「5番右翼」で起用。4打数2安打と気を吐いた福留を、指揮官は「(福留は)よく打ってくれた。負けたけど、彼らの経験と存在感を発揮してくれた」と、フル出場の2人を称賛。福留は「自分が打ってもチームが勝たないと…。自分の状態を整え、試合に出たときに打てるように頑張ります」と唇をかんだ。

17日から本拠地で広島3連戦が控える。福谷、大野雄、松葉が先発でスタンバイ。トンネル脱出を託す。

▽中日小笠原(4回4失点で5敗目) チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

▽中日パウエル打撃コーチ(3試合5得点の打線に)「この3試合は、基本のストレートを捉えることができていない。長打(を打つ)には、ストレートを仕留めないといけない」