ロッテに育成1位で指名された旭川実・田中楓基投手(18)が18日、旭川市内の同校で指名あいさつを受けた。

ドラフト会議から約1週間が経過し「しっかりやらないといけないという気持ちが強まっている。1月に顔を合わせるときまでには、いい状態に持っていけるように準備したい」と気を引き締めた。

北海道地区を担当するロッテ柳沼スカウトは19年に佐々木朗希の獲得に関わっている。令和の怪物の能力を見定めた同スカウトは田中について「うちにいないタイプ。投球センスがいい。誰かの2世ではなく、田中1世として誰もがあこがれるような投手になってほしい」と期待。田中自身は「1日でも支配下を勝ち取って、将来は田中と言えばマー君ではなく楓基と呼ばれるような選手になりたい」と夢を描いた。

ロッテには北翔大から19年育成1位指名を受け今季1軍初勝利を挙げた札幌市出身の本前郁也、星槎道都大から昨年4位指名を受け加入し、1年目の今季4勝を挙げているむかわ町出身の河村説人もいる。「北海道出身の先輩たちをしっかり追いかけ、いつか道産子投手でローテを組めるようになれたら」。千葉のマウンドに、絶えず北海道の風を吹かせていく。【永野高輔】