ソフトバンクの倉野信次ファーム投手統括コーチ(47)が今季限りで退団することが27日、分かった。

球団側に辞意を申し入れこの日までに了承された。

青学大から96年ドラフト4位でダイエー入り。5年目の01年に34試合に登板し7勝を挙げ、ダイエー最終年の04年は37試合で自己最多の9勝をマークした。07年限りで引退し、11年間で通算19勝9敗、防御率4・59の成績を残した。

引退後は球団のチーム運営部を経て09年に2軍投手コーチ補佐に就任。11年から新設の3軍で投手コーチとなり、主に若手育成に尽力した。工藤監督が就任した15年は2軍投手チーフコーチ、16年から19年まで1軍投手統括コーチなど常勝チームの投手育成を支えてきた。選手、フロント、コーチとして通算25年間、ホークス一筋で貢献した。

工藤監督の退任に加え、すでに退団が決定している立花義家(63)、平石洋介(41)の両1軍打撃コーチ、さらに倉野コーチの退団で、ホークスは大幅な組閣人事に着手することになる。1軍監督は藤本博史2軍監督(57)が昇格し、森浩之3軍監督(56)が2年ぶりにヘッドコーチに復帰。今季限りで現役を引退した長谷川勇也氏(36)が1軍打撃コーチに就任する。1軍投手コーチには斉藤学リハビリ担当コーチ(58)が復帰予定で、1軍ブルペンを担当した高村祐投手コーチ(52)は2軍投手コーチに配置転換される方向だ。