中日谷元圭介投手(36)が竜の最年長投手として若手の指針役になることを誓った。キャンプ除外のフリー調整メンバーの谷元は12日、ナゴヤ球場で自主練習。「山井さんがこれだけやったら僕も、と張り合っていた。そう思ってもらわないといけない」。と、球界現役最年長投手の山井が今季限りで現役引退し、来季は竜投最年長になる右腕が来季をにらんで汗を流した。

「チームが休みの時はこっちにきてやっている。3勤、4勤1休くらいで体を動かしている」。秋季キャンプ休日で人気のないナゴヤ球場で谷元はランニング、遠投などを行った。

開幕1軍をつかみ32試合1勝1敗14ホールド、防御率2・01と存在感を発揮した。しかし、夏場に体調不良から7月11日に出場登録を抹消。リハビリで後半を終えた。「来年は自分の立場をもう1度しっかりつかめるように、ルーキーのような新鮮な気持ちでやる」と誓う。

今季は右打者対戦打率1割4分3厘も、左打者対戦被打率3割7分と打ち込まれた。フリーの練習で変化球の精度アップ、新球マスターを含め立浪政権下での来年2月1日のキャンプインをにらむ。「新たな谷元を見せる」。167センチの右腕が背中で竜投をけん引する。【伊東大介】