次世代主力選手の育成を目的とした「第4回オータムフレッシュリーグin静岡」が19~21日、静岡市内の3球場で開催されます。今年は過去最多となる大学11校、高校6校の計17校が参加。静岡県出身の大学生も多数出場します。ぜひ注目したい有力選手2人を紹介する連載の第2回は、慶大の杉山勇征内野手(1年=清水東高出)です。

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東京6大学リーグ歴代3位の123安打を記録した松下勝美氏と、プロ野球大洋で1378安打を放った山下大輔氏。清水東高から慶大と聞いて、オールドファンが思い出すのは、この2人だろう。半世紀の時を経て、同じルートをたどる杉山は、軽快な守備とシュアな打撃が持ち味。リーグ戦出場を目指して、日々成長を続けている。

高校時代は走攻守の3拍子そろった遊撃手として活躍し、指定校推薦枠で慶大に入学。上級生の体の大きさに衝撃を受け、「やっていけるか不安だった」と振り返った。体作りから着手すると、半年間で体重が2キロアップ。全体的なシルエットが、高校時代より一回り大きくなった。

春秋ともに、新人戦にあたるフレッシュトーナメントに出場。安打はないが、神宮球場でプレーし、貴重な経験を積んだ。「神宮球場は夢の舞台で、緊張しました。その中で結果を出すことの難しさを感じました。その悔しさを今回のオータムリーグで晴らしたいです」と力を込めた。

高校1、2年時に地元開催のオータムリーグに出場。大学生と試合をしたことが、高卒後も野球を続けるきっかけになった。進路選択のターニングポイントになった大会を、今度は来季へのアピールの場にするつもりだ。(おわり)

◆杉山勇征(すぎやま・ゆうせい)2003年(平15)2月9日、静岡市生まれ。小学2年時に「有度ドジャース」で野球を始める。清水七中では「富士リトルシニア」に所属。高校では1年秋から遊撃のレギュラー。2年秋から主将を務め、3年夏は県大会ベスト16。178センチ、75キロ、右投げ左打ち。

◆お知らせ 日程、メンバーなどのリーグ詳細は、公式ホームページ(https://baseball.sfc.keio.ac.jp/autumnfresh-league/)をご覧ください。