兄の活躍に負けていられない。ヤクルト川端の妹、エイジェック川端友紀内野手(32)が関東選抜の「4番遊撃」で先発出場した。第1打席に中越えの先制2点適時二塁打を放つなど4打数1安打。「久々に観客のみなさんの前でプレーをできた。すごく楽しかったですし、いい球場で試合をさせていただいてすごくよかった」と笑顔で振り返った。

ヤクルトの“代打の神様”を兄に持つ。クライマックスシリーズ、日本シリーズでの勇姿は手に汗握って見守った。「毎度毎度、兄の名前が呼ばれるとソワソワしながら見てました」。日本シリーズ第6戦では同点の延長12回2死二塁、兄が代打で決勝適時打を放ち、日本一を決めた。「落ち着いて見られなくて。打った瞬間は叫んじゃいましたね(笑い)」。ラインでは「おめでとう」とメッセージを送ったが、「まだ会ってないので、年末会ったら改めて言おうかなとと思ってます」と直接祝福の言葉を伝える。

2021年は女子野球が注目を集めた1年でもあった。全国高校女子硬式野球選手権大会決勝が史上初めて甲子園で開催された。これを契機に、女子野球のさらなる発展を目指す。「本当に女子野球界に大きな1歩になったと思う。今年止まりにせず、どんどん女子野球界を広められるように。私自身も長く野球を続けて、女子野球の魅力を伝えられるように、兄に負けないようにしたい」。これからも女子野球のために尽力する。【小早川宗一郎】