JR東日本東北(仙台市)は2回戦に続く9回の奇跡は起こせなかった。

3回、7番小山倭誠内野手(24)の右前打から、犠打と内野ゴロで2死三塁のチャンスをつくった。第1打席で相手先発に8球を投げさせた1番菅野赳門(たもん)内野手(24)が打席に立った。目は慣れていた。2球目を捉えてピッチャー返し。打球は中前に抜ける先制適時打となった。

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しかし、3回裏に大量失点した。先頭打者を四球で出塁させると四球、失策で無死満塁。押し出し死球で同点にされ、なおも1死満塁で左犠飛を許し、逆転された。さらに先発・西村祐太が7番中川智裕に123キロの外角チェンジアップを中越えに運ばれ、痛恨の満塁本塁打を許した。

4回に望月直也内野手(26)のソロ本塁打で1点を返したが反撃はそこまで。西村亮監督(47)は「やりたいことができなかった。僅差で終盤まで行きたいという思いがあった」と3回の大量失点を悔やんだ。

開幕試合では前年覇者ホンダ(埼玉・狭山市)を破り、2回戦のNTT西日本(大阪市)戦では9回裏から4点差をひっくり返すサヨナラ逆転劇を演じたが、JR東日本東北のドラマは8強で幕を閉じた。