2年連続盗塁王を狙う阪神中野拓夢内野手(25)の2軍キャンプスタートが濃厚となっていることが16日、分かった。

1月に入って、昨年11月の秋季練習で走塁練習中に負傷していたことが判明。球団は「下肢のコンディション不良」と説明していた。当初は重傷ではないとみられていたが、長丁場のシーズン完走をみすえ、首脳陣が完治を最優先させる可能性は高そうだ。

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2年目選手による鳴尾浜合同自主トレでは別メニュー調整を継続。10日には「全力で動きたい気持ちもあるけど、そこは焦らず。ここでもう1回ケガをしてしまうと、シーズンに間に合わない可能性もある。キャンプに向けて徐々に上げていけたら」と説明していた。前日15日はキャッチボールや軽めのダッシュ、ウエートトレなどで調整。キャンプインまで2週間に迫る時期でも、ダッシュの強度をセーブしている状況だ。

プロ1年目の昨季は遊撃レギュラーに定着し、30盗塁でセ・リーグ盗塁王に輝いた。早くも悲願のV奪回へ欠かせない存在となりつつあるだけに、温暖な沖縄で無理をしての重傷化だけは避けなければならない。今月下旬のスタッフ会議までに劇的な回復を見せれば、1軍キャンプスタートとなる可能性もわずかに残る。ただ、現状は厳しいと言わざるを得ない。

「2月1日に100%に持っていくというよりは、開幕に100%までもっていけるように」と見通していた中野。開幕から「2年目のジンクス」と吹き飛ばすためにも、長いスパンで慎重に状態を整えていくことになりそうだ。