いくぞ2・5! チーム最年長の阪神糸井嘉男外野手(40)が28日、甲子園で自主トレを公開し、超速仕上げでの定位置再奪取へ意欲をみなぎらせた。屋外でキャッチボールやランニングを終えると、室内練習場で黙々と振り込んだ。約2時間体を動かした超人は「バッチリです。(状態は)99(%)です」。残りの1%を問われ「知らんよ。100がわからへんねん。ハッハッハッハッ」と糸井節で豪快に笑い飛ばした。

<糸井一問一答>

-キャンプのテーマは

勝負の中に加わっていかないといけない。サバイバルなので、調整ではなく、フルメニューをこなして、チーム内でいい勝負できたらなと思います。

-昨年は代打が多かった

やっぱりスタートから出られるように勝負していって。いざ始まって、どういう立場になるかわからないけど、個々で役割を果たせるように、しっかりキャンプをやっていきたいと思います。

-最年長41歳のシーズン。若手たちに見せたい背中は

41歳でも必死にキャンプから勝負かけてやっているような姿を、普通にやることなんですけど、見せられたらと思います。

-吉田正との合同自主トレに佐藤輝も参加。感じたことは

もちろん刺激は受けますよね。あいつのためにもなったと思うし、それは僕のためにもなる。

-近大の後輩とはいえ、佐藤輝はライバル。よくなってもらいたいと?

そういう「ライバルやから」みたいなのは、僕は全然ない。後輩ってのもあるし、見ていてやっぱりビッグになる男かなと思っているんで。あいつがそうやって言ってくるってことは、いいことじゃないですか。

【阪神41歳シーズンに活躍した主な選手】

◆若林忠志(49年)43試合に登板し、15勝をマークした。兼任監督として、チームを引っ張った。

◆真弓明信(94年)代打の切り札として活躍。代打での30打点は現在もセ・リーグの年間最多。

◆金本知憲(09年)4月には1試合3本塁打を2度。21本塁打と91打点はチーム最多。

◆下柳剛(09年)ローテーションを守り8勝。5月には若林以来の41歳シーズン完封勝利。

◆福留孝介(18年)金本と並び、球団史上最高齢での規定打席到達。打率2割8分と安定感を見せた。

◆能見篤史(20年)救援で34試合に投げた。最終戦で球団最年長セーブ。