最速153キロ右腕が虎の「浅尾」や!! プロ4年目の阪神湯浅京己投手(22)が、宜野座キャンプのブルペン投球で矢野監督に絶賛された。

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ムチをしならせるように腕を振る。キレイな回転でコーナーにズドン。111球の熱投で、自ら打席で球筋を確認した指揮官のハートをわしづかみに。「今の球やったら、セットアッパー行けるな」と伝えられた。次々とコーナーにストライクを投じ、矢野監督から「去年から勝ちパターンでも使いたい印象を持っていた。今日はすごく良かった。抑えられる、コイツいきよるなという感じ」と評された。昨季、1軍デビューして3試合登板だけの右腕にブレークの予感漂う。中日金子スコアラーも「力強い。セットアッパー候補になるのでは。浅尾さんみたいになる可能性がある」と言い、2年連続最優秀中継ぎ投手でリーグ連覇に貢献し、中継ぎ投手初のMVPに輝くなど球史に名を刻んだ浅尾(現中日コーチ)になぞらえる警戒ぶりだ。

1軍の救援枠は激しいが、湯浅は1歩も引かない。「このキャンプで成長できるようにやりたい」。この日は1日キャプテンでシャツに「雲外蒼天」と書いた。困難を克服すれば青空を望める-。独立リーグのBC・富山から加入後も故障がちだった。8日の日本ハム戦に登板予定だ。ベールに包まれた秘密兵器は、突き抜ける1年にする。【酒井俊作】