育成入団からの下克上だ! ソフトバンクの育成ドラフト2位、川村友斗外野手(22=仙台大)が7日、B組から小久保2軍監督の推薦でA組練習に初参加。シート打撃では高橋純から右前打を放ち、持ち前の打撃でアピールした。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧

川村はファーストストライクから豪快にスイング。直球を2度、空振りして追い込まれると、最後は変化球に食らいつき、一、二塁間を破った。初の実戦形式で爪痕を残し「この時期に1本打てたことは自信になる」と喜んだ。

育成入団だが、打力への評価は高く、小久保2軍監督から「ロングティーでも飛ばしているし、飛距離は自信を持って」と送り出された。フルスイングと対応力を見せた若鷹に、藤本監督は「飛ばせるというのはすごく魅力。これから練習して、早く支配下になって欲しい。あの変化球を打てたのは大したもん」と満足そうにうなずいた。

ドラフト2位の正木とは、大学2年時の代表候補合宿で同じ部屋だったという縁があり、新人合同自主トレではキャッチボールや居残り練習ともにした間柄だ。川村は「仲のいい正木が1軍でスタートしている。もっと自分も頑張らないと」と、上位指名のエリートに追いつき追い越せの思いだ。

北海高時代には、冬の名物練習クロスカントリースキーで鍛えられた。「ぼくは全然滑れなくて、転んでばっかりでした」と苦笑い。雪国育ちでも北京五輪に縁はなかったが、雪上で培った根性と体力でアピールし、まずは支配下登録をつかむ。【山本大地】

◆川村友斗(かわむら・ゆうと)1999年(平11)8月13日生まれ、北海道・松前町出身。松城小2年時に松城ユニオンで野球を始める。北海では1年秋からベンチ入り。2年夏と3年夏に甲子園に出場し、2年夏は一塁手として準優勝に貢献。仙台大では1年春からベンチ入りし、3年秋、4年春に最多本塁打などを獲得。181センチ、90キロ。右投げ左打ち。