西武ドラフト1位隅田知一郎投手(22=西日本工大)が紅白戦に初登板し、予想外のところで“NG”をくらった。3回から白組2番手として登板。2イニングを2安打1四球、3奪三振の無失点に抑えた。役目を終えて、一塁側ベンチに戻ろうとすると、審判に呼び止められた。グラブが“禁止”と指摘された。

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「2色なので、試合では使えないよ」と言われたという。隅田のグラブは外面が鮮やかなブルーで、捕球面が濃いネービー。そこが投手のグラブに関する規定に触れてしまったとみられる。プロ用に作ってもらったオリジナルだったが…残念ながら試合で使えないと判明。入寮時には地元長崎に財布を忘れるハプニングもあった4球団競合の左腕。当面は大学時代のものを試合で使い、新しいグラブを作ってもらう。

マウンドでは土壇場で力を解放した。先頭源田に自身の右足に直撃する内野安打を許すなど、いきなり1死満塁に。打者は栗山でカウント3-1。追い込まれて「割り切って投げられた」と激変した。栗山を外角低め直球で見逃し三振、続く渡部はチェンジアップで空振り三振。0に抑えた。次の回は危なげなく3者凡退で締めた。「結果でなく今は内容を見ている」。もっとギアを上げてプロの世界に対応していく。【上田悠太】