日本ハム新庄剛志監督(50)が厳しさを前面に打ち出した采配があった。

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>

同点で迎えた9回1死一塁。4番今川優馬外野手(25)の打順で代打田宮裕涼捕手(21)を起用した。明確な理由があった。

新庄監督 最後、今川君が打席に立つ前。シューズで(打席へ)行こうとしていたんですよ。普通の運動靴で。これで打てるわけないなと僕が判断したんで、すぐ田宮君と代えました。ていうか、すごくないですか? サヨナラの(チャンスの)場面で(運動)靴で行って、滑って(打つ)ポイントずれたらどうするんだろうって。俺は、あり得ないですね。

スパイクを履いていなかったから、今川に代打を送ったという。札幌ドームの人工芝は非常に硬く、守備時は「シューズでもいいと思う」とBIGBOSSもスパイク以外を容認しているが、人工芝ではなく土を踏みしめる打席ではNG。

新庄監督 打席でOKなのは西武のカブレラくらいでしょ。ハハハッ。上半身強くて押し込むっていう。俺は決めごととして、打席では(スパイク)。ケガにつながる。危ない。滑って、腰とかやったり(痛めたり)するから。たぶん、本人は分かっていないと思うんですけど。

ヒーローになるための準備を尽くせていたのか-。基本を大事にする新庄監督らしい、采配だった。