昨季限りで現役を引退した元日本ハムの鶴岡慎也氏(40)の引退セレモニーが試合前に行われた。

本拠地移転当初の背番号「64」のユニホームを着用し、選手会長の近藤、3人の子どもから花束を受け取った。「まさか19年も出来るとは思わなかった。ファンの皆さんに受けた恩は忘れません。大好きな北海道、野球に少しでも恩返し出来るように第2の人生を歩んでいきたい。最後に、ファイターズの後輩たちへ。これからワクワクするような試合をたくさん見せて頂いて、いつの日か日本一に輝いている姿を見せて下さい」と話した。

05~11年までチームメートだったパドレス・ダルビッシュからのビデオメッセージも紹介され「自分も、ずっとつるさんのことが好きでした。まあまあ好きでした」と、ユーモアたっぷりのねぎらいの言葉を送られた。

ラストキャッチセレモニーではマスクをかぶり、投手は武田投手コーチ、一塁に稲葉GM、二塁は稲田内野守備コーチ、遊撃手に金子野手総合コーチ兼打撃コーチ、一塁走者に森本稀哲氏(日刊スポーツ評論家)が入り、打席には新庄剛志監督が立った。「本当にセーフになりに行っていた」という二盗を狙った森本氏をベース近くへの送球でしっかり刺し、拍手が沸き起こった。

鶴岡氏は02年、日本ハムの入団テストに合格しドラフト8位で入団。05年フレッシュオールスターでは「8番捕手」で出場し、最優秀選手賞を受賞した。11年には選手会長に就任。13年にソフトバンクへFA移籍し、17年に日本ハムに復帰した。19年から兼任バッテリーコーチを務め、昨年19年間のプロ生活に幕を下ろした。通算成績は、1220試合出場、3044打席、646安打、打率2割3分8厘、267打点、20本塁打、12盗塁、13盗塁刺だった。