阪神佐藤輝明内野手(23)がサイクル安打に王手をかけた。1回1死、空いた三塁線に強烈なゴロをはじき返して二塁打で出塁。3点先制の口火を切った。圧巻は2回だ。2死走者なしでDeNA先発ロメロの変化球をとらえ、完璧な弾道でこの時点でリーグトップとなる5号ソロ本塁打を右翼席に突き刺した。これで5カード連続弾だ。

【ニッカン式スコア】19日のDeNA-阪神戦詳細スコア

「追い込まれていたので、なんとか塁に出ようとくらいついた結果、ホームランになって良かったです。良い形で先制できたので、早い回から追加点を取ることができて良かったです」

勢いは止まらない。5回には左腕田中健から右前打を放った。残り打席で三塁打をマークすれば、サイクル安打達成になる。達成すれば、昨年9月18日のヤクルト塩見泰隆以来、プロ野球72人、77度目、阪神では19年4月9日梅野隆太郎以来、7人、8度目となる。阪神の過去達成者は48、50年藤村富美男、49年金田正泰、79年真弓明信、03年桧山進次郎、16年福留孝介、19年梅野隆太郎。

昨年は横浜で打率2割7分6厘、2本塁打だった。とりわけ4月9日には右中間場外に推定140メートルの特大アーチを放っていた。右翼最上段に設置された「鳩サブレー」の越える1発で話題を呼んだ。今季初めて同球場でプレー。「いいイメージはある。そういうイメージを持っていきたい」と話していた。早くも相性の良さを示した。

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