京大が19年秋以来、3年4季ぶりに最下位脱出を確定させた。同点の9回2死一、二塁で青木悠真捕手(3年=四日市)が右中間にサヨナラ打を放った。近田怜王監督(32)は「優勝に望みをつないだ。日々戦うごとに選手は成長してくれている。戦うごとに選手たちが強くなっているのが一番」と手応えを口にした。京大が立命大から勝ち点を獲得するのは02年秋以来、20年ぶりとなった。

先発の水江日々生投手(3年=洛星)は4勝目をかけて5回1失点の好投。白星こそならなかったが、丁寧な投球で存在感を示した。打線も奮闘した。1点を追う4回2死一、二塁で青木悠の左越え適時二塁打で逆転していた。8回には内野ゴロの間に同点に追いつかれていたが、土壇場で粘りの戦いを見せた。開幕節の4月初旬に昨秋優勝の関大から82年秋以来、40年ぶりの勝ち点を挙げていた。再び強豪校から“ジャイアントキリング”を成し遂げ、秀才軍団が大きく変貌している。

一方、立命大は旧リーグでは81年秋以来、41年ぶりの最下位。新リーグ発足後は史上初の屈辱となった。