阪神タイガース親会社の阪急阪神ホールディングスの株主総会が15日、大阪市北区の梅田芸術劇場で開かれた。阪神の谷本修取締役オーナー代行(57)は総会後に取材に応じて次期監督について初めて言及した。

同オーナー代行の一問一答は以下の通り。

-株主からさまざまな意見があったが、どう受け止めたか

「大変熱いご意見をいただきましたけど、その背景というか、本心の部分というのはものすごくタイガースなり甲子園球場への愛情を感じますし、本当にありがたく思っています」

-株主も次の監督が気になるということだった

「そこはチームが戦っている最中ですので。もちろん準備は進めていかないといけないんですけど、どの方に聞かれても申し上げることができるのは、仮に決まったとしても、シーズンが終わるまで言うことは絶対にないので。そこは(報道する)皆さんも心に留めていただいて、矢野監督の最終年のチームの戦いに集中させてあげてほしいなと思っています」

-チームは開幕直後にはつまずいたが…

「ご心配おかけしたというのは事実ですし、主力をいろんな事情で欠いたというのが響いたと思うんですけど、そこから監督コーチ以下、選手たちが盛り返してくれましたので。去年の優勝争いをして負けた悔しさっていうのも彼らを支えているんじゃないかなと思いながら見ています。ただ、チームとしては1つまた苦しんだ分、戦力も上がってきたんじゃないかなと思います」

-今後の補強については

「それは嶌村本部長の守備範囲というか、見てもらっているところですけど。そこはまだ7月末まで期限があるんで、できる限りの努力をしていきたいと思っています。もちろん監督、チームとも相談した上で必要な補強はしていきたい」

-次期監督については「矢野野球」を引き継ぐなど、描いている監督像はあるか

「(外国人選手に頼っていては)やっぱり骨太のチームにならないので。ようやくチームとして、顔となる選手、軸となる選手が投打ともにドラフト上位の選手が名を連ねてくれるようになりましたので、そこは継承していきたいと思っております。そうならないと本当の強さは出てこないと思いますし、他のチームを見ていてもそうなので。タイガースも交流戦の最後は3番、4番、5番が全部ドラ1っていう。(近年では)たぶん初めてだと思うので。そこはチームとしては継承しながらと思っています」

-ドラフトがクライマックス・シリーズと日本シリーズの間にあるが、ドラフトに新監督の意向は入ってくるか

「ドラフトはいつもシーズン終わって日本シリーズまでの合間にやっていますよね。いずれにしても、シーズンが終わらないと、というところですね」

【関連記事】阪神タイガースニュース一覧