最下位からの巻き返しへ、立浪竜が動いた。中日は8日、石岡諒太内野手(30)とオリックス後藤駿太外野手(29)の1対1の交換トレードが成立したことを発表した。

中日は外野を中堅大島、右翼岡林でほぼ固定して起用しているが、左翼は流動的。開幕当初はドラフト2位鵜飼を中心に起用したが、不振から6月27日に2軍落ち。A・マルティネスを筆頭に、郡司、平田、三好らに期待を寄せたが、レギュラー定着には至っていない。後藤は前橋商から10年ドラフト1位でオリックスに入団。近年は控えに回っているが、13~17年は年間100試合以上出場するなど外野手として経験豊富だ。

立浪監督は試合後、後藤について、「印象は肩が強くて、脚力がある。ドラフト1位で入った選手で、環境が変わって、何かいいものを引き出せるようにと思っている」と評した。この日は33イニングぶりにタイムリーが出るなど、17安打9得点で快勝したものの、上位浮上へ得点力不足は大きな課題になっている。昨季のパ・リーグ王者から新戦力を獲得し、手薄な外野陣を強化した。

◆後藤駿太(ごとう・しゅんた)1993年(平5)3月5日生まれ、群馬県出身。前橋商から10年ドラフト1位でオリックス入団。昨季国内FA権を取得したが行使せず残留。俊足強肩を生かした守備範囲の広さを武器。今季は26試合に出場し、9安打、0本塁打、2打点、打率1割8分4厘。180センチ、83キロ。右投げ左打ち。

【関連記事】中日ニュース一覧