阪神が今季17度目の0封負けで宿敵巨人に敗れた。矢野燿大監督(53)は球宴までの12試合を9勝3敗で勝ち越し、借金完済プランをぶち上げていたが、いきなり計画は頓挫しそうだ。

巨人先発戸郷に対し、序盤からチャンスはつくった。2回は2死一、二塁で梅野隆太郎捕手(31)は右邪飛。3回2死一、二塁では4番佐藤輝明内野手(23)が三飛。4回は無死一、二塁もメル・ロハス・ジュニア外野手(32)が遊撃への併殺打、梅野が空振り三振。あと1本が出なかった。

先発アーロン・ウィルカーソン投手(33)が初回にいきなりポランコに先制13号3ランを浴びたのが痛かった。4回にも中田に9号ソロを許し5回4失点で4敗目。「初回の本塁打が悔やまれる。4回の本塁打は変化球が少し甘く入ってしまった」と肩を落とした。5月月間MVP男も6月から5試合連続で勝てない。中11日と登板間隔を空けてのマウンドだったが結果を出せなかった。

この日からの6連戦は毎年恒例の夏のイベント「ウル虎の夏」として開催。スタンドは3万8753人と大入りで、レプリカユニホームを着た虎党で黄色に染まったが初戦白星とはいかなかった。

8日ヤクルト戦では11安打8得点で快勝したが、ヤクルトのコロナ禍のため、9日から2試合が中止。この日が4日ぶりの試合だった。

▼阪神は今季17度目の完封負けを喫した。年間28度ペース。球団最多の、63年24度の更新も視野に入る。

▼巨人戦の完封負けは今季初。21年7月11日(甲子園)以来。1人の投手に完封されたのは、20年8月18日(東京ドーム)菅野以来。甲子園では、17年9月20日の同じく菅野以来、5年ぶり。

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