“代役”楽天辰己涼介外野手(25)が、3打点と奮起した。スタメンは「1番中堅」で西川が発表されていたが、新型コロナ陽性判定を受け、試合前に急きょ、辰己の出場が決まった。第1打席は四球で出塁。2回2死三塁では、右翼へ適時三塁打を放って、6月17日ソフトバンク戦以来の打点を挙げた。試合中の談話では「そろそろ辰己が打ち始めると思います」と予告。言葉通りに、結果を残し続けた。

6回無死一、三塁ではセーフティースクイズを成功。7回2死一、三塁では左翼へ適時打を放った。「気追わず試合に出られるという喜びを力に変えていきました」と力を込めた。

5月は打率3割4分1厘と好調だったが、6月は2割ちょうどと低迷。今月も1割7分2厘。結果が出ず、スタメン落ちすることも増えた。「焦っていたから結果が出なかったというか。結果を追いすぎたというか」と振り返る。

「そろそろ打ち始めると思います」というコメントも、取り戻してきた自信の表れ。「成績的に落ちきったんじゃないかなと思ってて。ちょっと上がるかなと思って。ちょこちょこヒットが出始めて、上がっていくのかなという感じはしたので言いました」。普段は真顔で天然発言をしてファンを沸かせているが、内に秘める闘志は熱い。

それでもプレーは冷静に。「気合タイプじゃない。僕は気合が空回りするタイプ。焦っても仕方ない部分はあるので、僕自身が野球を楽しんで。必要とされるような仕事を1つ1つクリアしていければ、チームも勢いづくだろうし、チームにとっても必要とされると思う。後半勝負頑張りたいと思います」と意気込んだ。

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