4連勝を狙った阪神は引き分け、8月10日以来23日ぶりの貯金1を逃した。これで今季巨人戦は14勝7敗1分け。18年ぶり5度目の巨人戦年間15勝以上もお預けとなった。2位DeNAとのゲーム差は4.5に縮めた。

先発の西勇輝投手(31)は要所で粘った。1回2死一、二塁、4回2死満塁のピンチで無失点。5回は2死一塁から3番丸に中前打を許すも、中堅手の近本光司外野手(27)が一塁走者坂本を間一髪で三塁封殺して、難を逃れた。オリックス時代を含めて自身8度目の2ケタ勝利到達はお預けとなったが、7回6安打1四球無失点。CS進出へ大事な一戦で、ナインをもり立てた。

一方、打線は序盤から戸郷を打ちあぐねた。1回は1死一、三塁で4番佐藤輝明内野手(23)が空振り三振、2死二、三塁では5番大山悠輔内野手(27)が見逃し三振に倒れた。4回2死一、二塁、5回2死二塁のチャンスでも得点を奪えなかった。それでも両チーム無得点で迎えた8回1死二塁、3番近本の右越え適時三塁打で先制。さらに1死三塁で4番佐藤輝の三ゴロの間に2点目を奪った。

だが、救援陣に誤算が生じた。2点リードの9回表、守護神カイル・ケラー投手(29)が自身18試合ぶりとなる失点。6番若林に中犠飛、代打中島に左前適時打を浴びて2失点し、土壇場で試合を振り出しに戻された。打線は同点の延長12回裏に無死一塁としたが、犠打失敗と盗塁失敗で好機を広げられず、勝ちきれなかった。

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