立大は楽天から1位指名を受けた荘司康誠投手(4年=新潟明訓)が好投しながら打線が援護できず、初戦を落とした。

エースは7回、110球を投げ、被安打1の1失点。その1本は1回、四球の走者を出したあと、左翼手が打球を見失う「太陽安打」が適時打になって失った。150キロを超える速球に変化球をまじえて奪三振7。荘司は「初回バタついたがそれを修正できた。いい力感で投げられ、結果になった」と自らを評価した。

ドラフト会議後の初登板は負け投手となり、これで今季は未勝利のまま4連敗。チームが3回戦に持ち込めないと、この日が学生野球最後の登板になるかもしれない。「それ(ドラフト指名)は意識せず、最後はチームとしていい形で終わりたいと思った。うまくいかず苦しい中、どう修正するかを学んだ。先に生かしたい」と話していた。

▽楽天・愛敬尚史アマスカウトグループマネジャー(楽天1位指名の立大・荘司について) 今秋の開幕当初から比べたら、肩の力が抜けたのかいい投球だった。ラストシーズンでいろいろな思いもあると思うが、状態は上がっている。変化球を有効に使っていた。楽しみな素材。

▽立大・溝口智成監督(被安打1の1失点で敗れて) 1回のワンチャンスですね。ウチは安打で走者をためてものにできず、明大はポテンで1点。その差ですね。どっちも打てなかったが、それが野球です。